バイカオウレン

バイカオウレン

密かに春を告げる花
読む バイカオウレン 1 分 サルメンエビネ

「日本の植物分類学の父」と呼ばれる牧野富太郎の生涯を描く、連続テレビ小説「らんまん」の放送が始まりました。

記念すべき第一週の植物は「バイカオウレン」

まだ何も彩りがない森の中で密かに春を告げる花。

湿った場所が好きで、雑木林の落ち葉がふかふかしているような場所に自生しています。

大きな木の下で横に広がるように群生し、健気に咲いている姿がとても可愛らしい花です。

梅に似た白い花を咲かせ、根を切ると黄色いことから「梅花黄連」という名前がつきました。※1

冬になっても葉が残る常緑の多年草で開花期は2月~3月頃、早い場所では、1月下旬には咲き始めます。

野の花司では12~2月頃に店頭に並び、1~2月上旬に可憐な花を咲かせてくれます。

主人公の万太郎が病気の母親の為に見つけたお花は「節分草」で「バイカオウレン」より少し前に咲く花です。

「バイカオウレン」が一斉に咲くのを待たずして、母親が亡くなってしまったのが切ないですね。

 

※1「黄連」とは「黄色の根」という意味 です。

読み続ける